ブックタイトル20140627-0623デジタル保存版

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20140627-0623デジタル保存版

第144回・注目の新店分析14▼「嬉しい高時給・オープニング期間(9月10日まで)は時給1300円以上!」と、アルバイトスタッフを募集する媒体に掲載されていました。基本時給1200円に加えて、オープニング時給100円を支給するそうです。9月10日は水曜日。8月のお盆商戦前にグランドオープンして、約1カ月間は時給が高いよ、ということが売りなのでしょうか。当該の店舗は『マルハン姫路野里店(仮称)』。関西のお盆商戦でも、注目を集める店舗のひとつです。ネットの情報には、総台数が1200台と記載しているものもあり、多くの人がその動向に注目しているところではないでしょうか。▼姫路市は人口約53万人を誇る中核市ですが、現在ワンフロアで1000台を超える店舗は存在していません。隣の加古川市に『ビッグアップル.加古川店』・『ミクちゃんガイアアリーナ店』等4店舗もあることとは対照的です。複合では、『ヴィーナスギャラリー姫路』・『スロパラⅡ』・『スロパラⅢ』の3店舗合計で1355台となります。この姫路市飾磨区ベイサイドの一大集積地から『マルハン姫路野里店(仮称)』までは、おおよそ5キロ。JR山陽本線や国道2号線で分断されるので、さほど集客の相関は見られないとは思いますが、「ヴィーナスギャラリーグループ」にとっては、姫路市内で同店に次ぐ規模となる『ヴィーナスギャラリー花北』(871台)が3キロ圏内となるため、由々しき事態と言えるでしょう。『マルハン姫路野里店(仮称)』の1キロ圏内の人口総数は約1万5000人と脆弱なボリューム。市川や姫路市東部の山間部の存在からも、市内中心部からの吸引が必須となります。商圏範囲を自動車15分圏くらいまでは広げる必要がありそうです。4次メッシュで人口分布を見ると、この圏内で最も人口数が多いのがちょうど『ヴィーナスギャラリー花北』が含まれる場所(JR播但線・野里駅周辺)です。また、『マルハン姫路野里店(仮称)』から、近くを通過する国道321号を3キロほど北上すると、『マルハン姫路店』(560台)・『アトランティスアイゼン』(800台)等が集まる砥堀地区となります。当面は「ヴィーナスギャラリー」・「マルハン」の2大ブランドに加え、『ランドマーク』・『ラッキー1BAN本店』等の地場チェーン店舗との激戦が展開されることになりそうです。PROFILE関西の中堅ホールチェーン出身。主に新規出店調査や店舗事業性試算調査を担当。パチンコホール営業は「できれば毎日来て欲しい」ものとして、生活動線・人口の質からの立地分析を信条としている。※円形(橙色)は内側から半径1.0km・2.0km・3.0km・4.0km・5.0km※線形(青色)は自動車15分圏※地図上の四角の一辺は500m(世界測地系4次メッシュ)(c)MarketAnalyzer(技研商事インターナショナル株式会社)掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2014 Vision Search Inc. All Rights Reserved.