ブックタイトル20140627-0623デジタル保存版

ページ
66/76

このページは 20140627-0623デジタル保存版 の電子ブックに掲載されている66ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

20140627-0623デジタル保存版

■リサーチ店の状況●東京都台東区内の駅前繁華街に立地するパチスロ専門店。設置台数は約180台。等価交換。●リサーチ対象機は、導入開始からすでに約2週間以上の16日が経過。4台を固めて設置する。うちリサーチ対象とした3台では時間内の入れ替わりはなかった。リサーチ終了時点での店舗全体の客付き率は、やや低めの15.0%。(c)Konami Digital Entertainment(c)KPE▼導入開始から16日目ということで、すでに新台効果は薄れており、開店時には誰も座らなかった。そのため、リサーチ対象台とした3台が稼働状態となった11時よりリサーチを開始した。客層は、店全体の客層の平均より年齢層が高く、中年男性層ばかり。▼通常時には、30ゲーム周期でプロ雀士との麻雀の対局が行われ、「リプレイ」やレア役を引くと有効牌が来る。つまり徹底的に麻雀の対局を再現した通常時となっている。対局に勝利した時点でART「格闘倶楽部RUSH」突入となる。ART中にもプロ雀士との対局演出となり、勝利で「オーブ」を貯める。貯めた「オーブ」はARTゲーム数消化後に放出してARTを継続。獲得したゲーム数を再び消化していくという流れとなる。本機最強の上乗せ特化ゾーン「真龍CLIMAX」当選では、0ゲーム連が2択でループ。これが本機の爆発契機となる。▼通常時は、麻雀好きならたのしみながら打つことができそうだ。麻雀のゲーム性とパチスロのゲーム性がうまく融合されている。「リプレイ」あるいはレア役入賞で有効牌を集め、リーチの後、主にレア役入賞でアガリを狙うという流れは、わかりやすく、麻雀を知っていれば飽きないだろう。この遊技感覚はそれなりに新鮮である。また周期抽選のためについつい、「あと1000円…」と節目到達まで追いかけてしまう点は、ホール経営にとってプラスに働くだろう。反面、ART中はやや単調である。基本的にレア役待ちであり、セット継続も期待薄。また純増枚数も低いため、全体的に刺激が足りない。せっかくなので、ART中にも麻雀対局の要素をもう少しうまく落とし込むことができれば、本機の完成度はより高くなっていただろう。▼本機を一言で表せば「麻雀好きにはたのしい1台」だ。緩やかなスペックであり、コイン増減の波で勝負するというよりは、ゲーム性をたのしむという感覚で打ちたくなるタイプである。個人的には正直、ゲームの「麻雀格闘倶楽部」というコンテンツ自体に大きな魅力は感じていなかった。あくまで本機が麻雀をパチスロにうまく取り込んでいるという点に魅力を感じた。従って、麻雀好きではない遊技者からすれば、本機の魅力は半減するだろう。本機に対する評価は、評価者の麻雀に対する親和性によって大きく影響を受けることになり、客層は絞られるだろう。だが少ない設置台数であれば、麻雀好きによりしぶとく稼働を維持する1台となりそうだ。(木)掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2014 Vision Search Inc. All Rights Reserved.