ブックタイトル20130621-0617デジタル保存版

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概要

20130621-0617デジタル保存版

(c)2013「クロユリ団地」製作委員会(c)KYORAKU SANGYO■リサーチ店の状況●大阪市内の繁華街に立地する併設店。パチンコの設置台数は約700台。交換率は28個(約3.6円)交換。●リサーチ対象機種は、導入2日目で18台の設置。リサーチ対象とした3台における入れ替わりは1人。リサーチ終了時点でのパチンコ全体の客付き率は60.8%。▼京楽初の“ホラーぱちんこ”。役モノに、液晶下部の「目玉」や「携帯電話」を配した盤面からは、これまでの同社の機械にはなかった薄気味悪さが伝わってくる。藤商事「CRリング呪いの7日間」の大ヒットが京楽に与えた衝撃の大きさを容易に察し得る盤面構成だ。しかし本機からはどことなく古臭さも感じてしまう。それはおそらく、透過液晶が2009年に発売された「スロぱちんこグラディエーターエボリューション」を想起させるからだろう。透過液晶の下に設置された9個のドラムも「グラディエーター」そのままで、斬新さ、目新しさを感じられない。また、透過液晶のせいか、液晶のクオリティは低い。映画をモチーフにしているのでれば、クオリティの高い液晶を使い、実写をもっと盛り込むべきである。京楽を含む映画の「製作委員会」は本機を、映画の副産物程度にしか認識していないのではないか。▼映画の内容を知らないユーザーであっても、「ミノル」が出現すればアツいということはすぐに了解できる演出となっている。本機の演出には、京楽機の演出の代名詞ともなっている擬似連続予告を搭載していない点は特筆しておきたい。突如、突入する「開眼チャンス」から大当りしたケースを何度も確認するなど、しつこいほどの予告や発展がなくても、どの演出からでも大当りの期待を持つことができる点は目新しく、評価できる。ST中にプッシュボタンがガタガタ揺れるという演出があったが、これはほとんどガセで終わっていた。与える興奮度が大きいだけに、信頼度の高い演出と組み合わせてほしかった。▼「V確変」の性能は、ST突入率が65%と高い反面、ST中の16R比率は67%と、「CRF機動戦士ガンダム」「CR牙狼FINAL」と比べて連チャン時の爽快感は少ない。ただ、STのスルーは初当り4回中に1度もなく、連チャン力はマックスタイプなりの水準に達している。▼映画とパチンコでは、映画が数週間早く公開されている。映画を盛り上げるため、このタイミングでパチンコの納期を設定したのではないかと疑ってしまう。ただその映画も、元AKB48・前田敦子の主演映画ということのみが強調され、ホラー映画としての評価を得られていないのではないか。映画館での上映が打ち切りとなれば、本機の話題性もしぼむことになりそうだ。(西)掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2013 Vision Search Inc. All Rights Reserved.