ブックタイトル20130531-0527デジタル保存版

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概要

20130531-0527デジタル保存版

広告のモチーフによく人物の肖像が用いられる。今回は顔を印象的にトリミングしたものを取り上げた。その効果について解説したい。チラシに記すことを顔で示してみる顔という言葉の慣用句はいくつかある。「顔が広い」「顔に書いてある」「顔色をうかがう」が代表だろう。人の顔には重要な感覚器である、目、鼻、耳などが集まり周囲の状況を素早く収集できる。またその表情は言葉を用いない非言語コミュニケーションの代表である。「顔がモノをいう」状態だ。広告には人物のスチールがよく用いられるが、顔のみをモチーフにしたものも多い。それは感覚器のターミナルであることから非常に敏感であり、様々な状況も詳細に捉え、表現を豊かにして訴えることがある。そのため、あらゆるプロダクツの状況、使用感などが、よりわかりやすく伝えることができる。だから多用されるのだろう。それでは事例を見ていこう。2点とも同一企業のもので、HPに連続でアップされていた例である。その要点は、●顔をクローズアップしている●表情がトリミングで強調されている●顔がなにかを語っている●ユーザーの方を向いている一番のポイントは、顔がなにかを語っているように見えることだ。たとえそれが満面の笑みであっても、人によって受け取り方は様々だ。これらの告知に目を留めたユーザーがいれば無意識のうちにでも、それはなにをいいたいのか?と考えてしまうこともあるだろう。それだけでも紙面は印象に残りやすい。また、「顔がユーザーの方を向いている」ことの重要性に関しては、下記リンクの「店長と広告担当者のためのデザイン入門学~広告規制に効く表現~」でもその意味を述べさせて頂いたので、詳細とその機能は割愛するが、広告表現におけるポピュラーな見せ方のひとつであり、もっとも注視させやすい手段のひとつとして認識されている。顔や人物をモチーフとした広告を作成する際には、重要なポイントでもある。理由を知らずとも一定の効果はあるのでお勧めしたい構図だ。連続して並んでいたこの2枚は笑顔と、版権キャラクターがトリミングによって、緊張感が漂うスリルも思わせる表情も対照的で面白い。これでだけで、タイアップ機の特長を雄弁に語っている顔といえるのだろう。最後に笑顔がモチーフのイメージ広告のコピーを見てみよう。「全てはお客様の笑顔の為に」とあるが、これもよく使われる表現であるが、慣用句的なコピーとしても多用されやや新鮮味は欠く。しかしイベント規制時代においては、過激な営業案内でメリットを煽る分、「リスクも大きいですよ」と、暗にほのめかしていた状況より、まずは「お客様が楽しまれることが前提ですよ」ということを訴えている。今、もっともユーザーにそう理解していただかなければならない、厳しい営業環境に置かれているホールも少なくないだろう。これは非常に意義がある訴え方である。広告・告知はホールの顔ユーザーは顔で判断する広告は企業の顔でもある。あらゆるユーザーはその表情から様々な情報を取得し、購買か否か決定を下す場合も少なくない。広告で表現する笑顔は、モデルやタレントに見られる端正な表情も必要だが、そうでない人々の少しラフで気軽さが漂う笑顔のほうが、ユーザーに対し、ホール企業の温厚なイメージを与えるかもしれない。(高)好評販売中!!一冊ご購入頂き、追加で注文して頂いたホール様も!●B5判●147頁●9,800円(税込)掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2013 Vision Search Inc. All Rights Reserved.