ブックタイトル20130510-0507デジタル保存版

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概要

20130510-0507デジタル保存版

■リサーチ店の状況●東京都渋谷区内に立地する駅前型の併設店。パチスロの設置台数は約300台。等価交換。●リサーチ対象機種は、導入3日目で4台の設置。リサーチ対象とした3台における入れ替わりは、3人。リサーチ終了時点でのパチスロ全体の客付き率は、38.1%となっていた。(c)コーエーテクモゲームスAll rights reserved.(c)YAMASA▼これまでのシリーズ機と同様、液晶クオリティは非常に高い。演出の出現頻度が高く間持ちする一方で、レア役を引かなければ成立小役を告知するだけの演出ばかりがつづき、少し単調になりがち。また前兆ステージと高確ステージに長い期間、滞在することが多く、ヤメようと思っていても追加投資を止められない展開となることが多かった。▼本機のスペックは、これまでのシリーズ機とは大幅に路線変更されて高純増タイプのAT機となった。これまでは、無限ARTへと突入させ、それをどこまで伸ばせるかというゲーム性だったのに対し、本機ではループタイプのATをどれだけ継続させることができるかというものになっている。ゲーム性における特徴は、2種類のAT。大当りすると、まず第1段階のAT「出陣ノ刻」に突入し、「千人切り」を達成しAT「戦国RUSH」を目指す。「出陣ノ刻」には上乗せも継続の概念も無く、「戦国RUSH」が“本来の”ATと言え、「戦国RUSH」に突入することができなければジリ貧状態がつづく展開は必至。大まかなゲームフローは、「SLOT牙狼」における「牙CHANCE」と「牙狼RUSH」に相似形であると言える。小冊子には「出陣ノ刻」から「戦国RUSH」への突入率は約40%と書かれていたのだが、体感的には3割くらいであり、「戦国RUSH」にはなかなか入りにくいという印象を受けた。「SLOT牙狼」とゲーム性が似ていると書いたばかりだが、「SLOT牙狼」の場合には、「牙狼RUSH」に突入すれば継続率が80%オーバーと明確な期待値が示されているのに対し本機の継続率は50%~89%と曖昧であるため、「戦国RUSH」に突入したところで強い期待感を抱くことができなかった。▼ゲーム性やスペック面における斬新さ、目新しさはほとんど見受けられない。高純増AT機がすでに飽和状態という状況にあって、本機の長期稼働は難しいと言わざるを得ない。せめて過去2機種のシリーズ機で築いてきた「選択型ART」や「無限ART」という独自のゲーム性をいくらかでも継承していれば、これまで同シリーズを支持してきたユーザー層が遊技してくれたのではなかったか。初代がART初期に市場に登場した時のようなインパクトを本機からはまったく感じることができない。もはや「パチスロ戦国無双」は「オワコン」であるとレッテルを貼られて仕方が無いのではないか。少なくともこの時点まででは、AT機のゲーム性には拡がりが無く、機種ごとの独自性を打ち出せていない機種が多い。(木)掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2013 Vision Search Inc. All Rights Reserved.