ブックタイトル20130510-0507デジタル保存版

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概要

20130510-0507デジタル保存版

今回は複合商業施設であるホールを取材し、イベント規制後の複合店の広告・告知を検証した。赤と白は娯楽と祝いの色そして鮮烈なコントラスト複合商業施設であるホールは地域のランドマークとなる可能性を備えているのではないだろうか。『ARROW志紀店』と「ボウルアロー八尾店」の視察を終えて感じたことだった。大阪府の郊外にある八尾市、国道25号線沿いに位置する両店舗は、道路を挟んで対面にあり、ボウリング場と飲食店、コンビニを併設している。ホールとボウリング場の外観は、同社のコーポレートカラーであると思われる赤と白に統一され、同じニュアンスの建築デザインとなっていた。広告・告知でもホール、ボウリング場の店内・店外もその2色を基調として展開されているため、統一感があり、娯楽場としての一体感も醸し出していた。そして赤と白、言い換えれば「紅白」の色調は、日本においては祝い事に伝統的に使われる組み合わせであり、縁起が良いものとされる。そう連想させる視覚効果も持つため、バーゲンセールなどでも多用され、特価や特別を容易に連想させ、威勢の良さも感じさせる。たとえ貴店が、その2色がコーポレートカラーでないにしても、ホールの広告プロモーションに多用すれば、その効果は得られるだろう。他にも、●コントラストが鮮やかで目を引く●悪い印象を持たれることが少ない●白の配色面積が多いと清潔感も与える特筆するなら3項目目か。それは2つの外観や店頭看板をみても明らかではないだろうか。逆に赤の配色面積が多いと、一気に緊張感や場合によっては圧迫感を増す場合もある。下記に単純な「作成例」を用意したが、両方を見比べればそれは明らかではないだろうか。これは他の配色に塗り替えてもいえることである。イベント規制以降は、派手は広告展開を控える店も多く見られる。また、派手であることイコール極端な射倖性も思わせる。「遊びやすさ」、「気軽さ」を訴えるには不適切に感じられるかもしれない。今回視察した同社の施設は遊びやすさを全面に醸し出しているように見えた。眠らない娯楽施設愛されるためのアピールさて、早朝ボウリングというと特異な遊びに思われるだろうか。「ボウルアロー八尾店」は、道路沿いからフロア全体のレーンがすべて見渡せるようガラス張りになっている。土曜日の朝7時過ぎ、稼働は3割程度で、若者を中心に遊戯していたとの情報もある。金曜日と祝日の前日は、終日営業となっている。オールナイトで遊ぶことが平気である地元の若年層がレーンを賑わせていたと推察できる。ボウリング場の敷地内にコンビニもあり、『ARROW志紀店』には24時間営業の牛丼店もある。そこが"眠らない娯楽施設"の印象も、地元住民の認識も強いのではないだろうか。また、同ホールは平日の正午前の視察で、3~4割の稼働に留まっていたが、幅広い年代層のユーザーが確認できた。商業施設全体の「紅白」の鮮烈な色合いは街の景観からはやや際立って見えるが、のぼりに映るスタッフが持つフリップには「なんでもゆーてくださいね!」と記されている。地域密着店でありランドマークとして成立するためのサービスを徹底していると思われる。(高)ホールの店頭に出ている告知やPОPはのぼりを除き、ほぼ新台入替のひとつだけだった。大手や大企業にもよく見られるケースでもある。●作成例単純な赤文字と赤背景白抜きの例だが、右のほうが緊張感や圧迫感も与えるとされている掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2013 Vision Search Inc. All Rights Reserved.