ブックタイトル20130329-0325デジタル保存版

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概要

20130329-0325デジタル保存版

▼「楽しい空間」デザインを“先鋭化” 『GOLD 玉越 浄水店』の最大の特徴は、「楽しい空間」を目指しているという内装のデザインにあると言ってよいだろう。テーマパーク風の内装を“先鋭化”させ、エンターテイメント性、あるいは非日常性が徹底されているのだ。 店内は、エントランス、パチンコフロア、パチスロフロアの、3つのパートに分けられる。エントランスの円形の天井には青空が描かれており、壁や床が白を基調としたものとなっていることもあって、非常に明るい印象を与えている。景品カウンター以外の壁面のショーケースやその前に設置されたワゴンには、おもちゃや植物、菓子といった景品が並べられており、賑わい感を創出している。 パチンコフロアのテーマは「海底」だと思われた。島の装飾や天井の間接照明には曲線が多用されており、珊瑚を想起させるカーペットの赤と、壁面および島の基調となる色には青と白が、水の中にいるような気分にさせる。柱や壁面の一部には、熱帯魚が泳ぐ水中写真が貼られていた。島一つひとつのデザインが異なっており、飽きさせない。また系列店でも使用されている安定感のある「カンガルーチェア」の色も1脚ごとに異なっている。 一方、パチスロフロアのテーマは「ラスベガス」だと思われた。天井の基調となる色は、パチンコフロアと同じ白だが、照度が落とされている。カーペットの色は紺。島設備の色にはオレンジが採用されていた。柱や壁の一部には、ラスベガスのカジノの装飾に用いられていそうなカウガールのネオンサインを撮影した写真が貼り付けられており、遊技機の上には摩天楼の夜景の写真とネオンランプにより装飾されていた。台間は広く、ドル箱は遊技機の上ではなく、隣席との間の棚に置くようになっている。 また、レストスペースと飲食スペースの道路に面した一方の壁はスライド式となっており、調査当日にはレストスペースの壁が開放されて、店外と自由に行き来できるようになっていた。セキュリティ上の要請から出入口が限定されているために、閉鎖的な印象を与えがちである。だが、レストスペースや飲食スペースをオープンな設計とすることにより、店舗全体の印象まで変えてしまう効果を与えていた。※※※ トヨタ自動車の企業城下町である豊田市は、周知のとおり自動車商圏であり、大型店舗も多い。同市内を本拠地とする善都の『ZENT 豊田本店』と、東海地方で大型店を展開するコンコルドグループ(セントラル)の『メガコンコルド1020豊田インター店』が、1000台規模で営業する。 きわめて明確な『GOLD玉越』の店舗コンセプトは、地元客に受け入れられるのかどうか。競合店舗も対抗策を打ち出すだろう。『GOLD玉越』に対する評価が出るのはこれからである。(坂)掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2013 Vision Search Inc. All Rights Reserved.