ブックタイトル20130329-0325デジタル保存版

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20130329-0325デジタル保存版

▼直営店の強みを発揮 ~『サンシャインKYORAKU植田』 名古屋周辺の京楽直営店『サンシャインKYORAKU』5店舗のなかでも、『植田』店は『南』店と並ぶ高稼働店舗となっている。ボックス単位でまとまって設置しているパチンコはすべて京楽機となっており、名古屋にはいくつかある各メーカーの直営店のなかでもっとも「直営店らしい直営店」であると言える。 遊技客が座っているのも京楽機が中心。都心の栄に立地する『栄』店の稼働がかんばしくないことと対比すると、『植田』店では車での来店が容易なために広域圏から京楽機ファンのニーズを集めることに成功しているものと思われる。 ただ同店の高稼働の要因は、直営店としてのメリットばかりではないと感じた。ハキハキとした活気を感じたスタッフの接客レベルの高さや、島通路入口に掲げられた設置機種の案内がスタッフによる手描きであり一言のコメントも添えられていたといった、スタッフへの親近感を感じさせるちょっとした工夫も、稼働率の上昇に少なからず寄与しているだろう。▼手作り感溢れる『ファンダーズ島田店』 『ファンダーズ』の屋号で名古屋市内に2店舗、安城市内に2店舗の計4店舗を展開するフシミコーポレーションは、日本遊技関連事業協会の会長である深谷友尋氏が同社の代表取締役会長を務める企業として業界内では有名である。 大須の商店街にあった『ジョイファンダーズアメ横店』は昨年12月に残念ながら閉店してしまったが、『ファンダーズ島田店』の店内は、『アメ横店』の“系譜”を引き継ぎ、スタッフ個人の息づかいを感じられるような、手づくり感に満ちていた。1円パチンコ専門店となっており、駐車場には同店1パチのキャラクターである巨大な黄色いソフトビニール人形が設置されていた。 ただ店内に出玉感は無く、そのことがさらなる客離れを惹起しているという印象を受けた。(平)▼設備機器の更新が中心となった         『FAST』のリニューアル 島田交差点の『天白センター』は昨年12月21日、『FAST天白店』へと屋号を変更し、設備機器を更新するグランドリニューアルオープンを実施した。内装と外装は白一色とされ、外装の窓の部分だけが赤い。パチンコ全台に各台計数システムのパーソナルシステムを設置。パチンコの呼び出しランプにはワンエーの「MIMOSA(ミモザ)」、パチスロには「BiGMO」を導入。さらに足元の空間をすっきりさせた島設備に変更し、椅子も変更、台間にはエアカーテンを設置した。 リニューアルから約3カ月が経過した調査時には、その集客効果が失われていたわけではないが、4円パチンコの稼働は20.0%に落ち込んでおり、すでに限定的なものとなっていた。 調査時に気になったのは、白一色の壁の色に象徴されているように、店舗の個性を見い出せなかったことだった。設備が最新のものに更新されたとはいえ、それらはすでに店舗の差別化要因としてはコモディティ化しており、それらによる集客力を過度に期待することはできないだろう。広域圏からの集客を志向するのであれ、地元密着型を志向するのであれ、なんらかの“強み”をワンフレーズで自己定義しアピールすることが必要ではないかと感じた。掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2013 Vision Search Inc. All Rights Reserved.※出典:『FAST天白店』HP(P‐WORLD)