ブックタイトル20130111-0107デジタル保存版

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概要

20130111-0107デジタル保存版

掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2011 Vision Search Inc. All 2013 Rights Reserved. 私が一番気になったのは、SNKプレイモアの「シスタークエスト3」です。演出が発生するタイミングや効果音の使い方に引き込まれました。プレイヤーをアツくする演出のさじ加減が絶妙です。 特にART機では、出玉率に大きな差をつけることができなくなっているため、演出によりどれだけプレイヤーをアツくさせられるかが重要になります。中小メーカーにとって参考になる機械です。 「パチスロ聖闘士星矢」も高い評価を得ました。実は5年ほど前、平和とオリンピアが合併したとき、平和から三洋へ、技術者がごっそり移籍しました。その人たちが、はじめてゲーム数管理を採用した「パチスロ天外魔境 卍MARU」を開発し、「パチスロピンポン」など、インパクトのある機種を次々に生み出しています。 では私も、もう1機種挙げるならば、「バジリスク~甲賀忍法帖~Ⅱ」を推したいと思います。こちらは高純増スペックといってもAT仕様ではなくCT機能を活用したスペックとなっています。同様のスペックには、「ストリートファイターⅣ」や「押忍!!豪炎高校應援團」があります。稼働状況を見ると、2012年の機械ではもっとも貢献したのではないでしょうか。 2012年には、3000枚規制に加えARTの純増枚数の上限が3.0枚以下に規制されました。影響は大きかったのでしょうか。 大手メーカーも中小メーカーも、同じように大打撃を受けたと思います。開発のすすんでいたはずの「ミリオンゴッド 神々の系譜ZEUS ver.」や「秘宝伝」でも、方向転換を迫られ、いまあるスペックになったのではないでしょうか。 開発の遅れた大手メーカーが、他の大手メーカーに先を越されたため、その発売を阻止しようと規制を敷いたのではないかという憶測が流れました。 純増枚数5枚の機械が出るという噂が流れていました。 我々も当初は純増5枚で開発をすすめていたのですが、3枚規制が出て、方針を変更しました。 ほかにも純増5枚で開発をすすめていたメーカーがいくつかあったようです。 2012年には、ARTが規制されART機はつくれなくなるのではないかという危惧がリアリティを持っていました。いまではAT機という選択肢がありますが、当時はAタイプしかつくれなくなってしまうケースを考え、1つのタイトルでARTタイプとAタイプの2タイプを同時進行に開発すすめ、ART規制に対応できるように準備していました。私はまだ、ART規制は、早ければ年内にも起こり得ると思っており、Aタイプの開発もすすめています。 気になっているメーカーはありますか。 エンターライズです。いまのサミーの立ち位置に、次に立つのは同社なのではないでしょうか。いろいろなことにチャレンジできる資金力を持っています。スペック面でも演出面でも、「このメーカーなら何かやってくれるだろう」と思わせるものがあります。「バイオハザード5」の演出の完成度の高さには脱帽です。 パチンコでは「ぱちんこAKB48」が衝撃を与えました。2013年には、そのパチスロ版がリリースされるかもしれません。京楽のパチスロ進出が、私は気になります。 ありがとうございました。東京覆面パチスロメーカーin上野座談会