ブックタイトル20130111-0107デジタル保存版

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概要

20130111-0107デジタル保存版

●エリアレポート 「3・11」、あの日から、もうすぐ2年が経過する。だが、東北地方太平洋岸の津波被害を受けた被災地では、復興が遅々としてすすんでいない印象を受け、訪れるたびもどかしさを感じる。 東北の被災地で復興がスローペースでしかすすまない理由を挙げることは、実にたやすい。 まず特に福島では、原発事故による放射能に汚染されており、しかも放射能漏れが現在でもつづいている。次に、津波被害は、青森県の三八地方から茨城県の東部地方まできわめて広範囲に及んだ。甚大な被害を受けた東北地方がそもそも、農林水産業を基幹産業とする地域の比率が高く、高齢化と過疎化が急速に進展しているなどの理由から、日本の〝後背地〟として政策的に優先順位の低い地方であった。そして日本経済は衰退期にある。政権運営の経験を持たなかった民主党政権の時期と自民党への政権移行期であったことなど、被災地の復興がここまで遅れている理由をさがせばまだ、いくらでも見つかるはずだ。 それほどまでに復興へと至る道程は、茫漠としている。福島県南相馬市 原町区 2012年のエリアレポートは、福島県いわき市と同県郡山市からスタートした。2013年も、東日本大震災の被災地から始めたい。出典:『東洋経済』HP掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2013 Vision Search Inc. All Rights Reserved.※小高区の被災家屋(南相馬市)