ブックタイトル20130111-0107デジタル保存版

概要

20130111-0107デジタル保存版

掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright（C）2013 Vision Search Inc. All Rights Reserved.求められる白色の潔癖さ業界の浮揚に欠かせない色か　広告には様々な配色が溢れている。その中の多くが効果を立証され、理論体系化されている。今回はその中でも無色とされ、ホール業界の配色ではやや珍しい「白」を考察した。清潔感をかもし出す白上品で端正に見せる白場　　白は可視光線のすべてを乱反射し、その物体の表面を人間が知覚する色と定義される。解りやすい例は、透明のガラスを細かく砕けば、白い粉に見える状態だ。微細な粒子が光をすべて乱反射し白く映る。　さて、ここで「白」を基調にした広告が与えやすい印象を列挙してみた。●清潔感を与える。●無垢な状態を思わせる。●潔白を想像させる。●神聖さや荘厳さも伴う。●新たな始まりを予感させる。　しかし今回の２例はどちらも、明確に上記の項目に該当しないと思われる。「開店」と「新台」のワードが、やや被る印象だ。　それより、グラフィックデザインで言う「ホワイトスペース」ないし「白場」の配置、レイアウトが絶妙の例である。これは多色で溢れる紙面を引き締め、端正に見せるセオリーのひとつだ。　また、華やかさと賑わいを第一に演出するホールの広告は、その派手さから辟易される場合もある。２例はそれを上手に「白場」で制御した秀作である。　昨年夏からのイベント規制は、「著しく射倖心を煽る」とされ未だ続く。確かにホールから発生していた原色の洪水のような可視光線は、街の中で拡散せず、ダイレクトにユーザーに伝わり、あまりにも刺激的だったのでは。そして現在、「新装・開店」や「新台告知」、「低貸し案内」以外、あまり告げられない状況は、個性際立つイベント告知表現が粉々に砕かれ、まるで無個性に映る白色のようだ。白はホールに相応しい色か時間消費型レジャーへ導く色か　そこで今回の実例以上に、効果的な「白」の使い方を提案させて頂くなら、今回の箇条書き項目のニュアンスを、全面に広告で表現することをお勧めしたい。地域やユーザーに「ご愛顧」や「感謝」、「安心感のある遊技」と言う骨子で展開するといい。また、女性層にメッセージ性を強調するなら清潔な白は最適だ。これらはイベント規制時代を生き抜く方策のひとつと確信する。　しかし、白は汚れが目立つと言う最大の欠点がある。「ホワイトスペース」も配置次第では紙面が希薄になり、欠落感や喪失感も伴う。だがこれは優秀な製作者に任せれば問題はない。　話は変わるが、ビジネスは何事も合理性が求められる時代、ではなぜ、医者や調理師は白衣や白いコックコートを重用するのか。それは自分の技量は完璧で、血液やこぼれたソースで一点の穢れすら感じさせないと言う、「誇り」の表れでもあるのでは。　さて、業界人の中にはユーザーや不参加層の遊技業への認識が、「時間消費型レジャー」への昇華を夢見る者も少なくないだろう。しかし業界関係者が健全だと主張する以前に、更なるその徹底が突きつけられる昨今、白色は最も求められる配色表現のひとつではないだろうか。　さらに言えば白は古来より瑞兆で、縁起の良い色とされる。遊技業に最適だ。だが広告や装飾を、突然白を基調にしても、すぐに吉兆とはならないだろう。しかし潔癖さを反映する目映い白い光は、少なくともユーザーに、より多く好感を与える兆しとなるかもしれない。（高）(C)BUICHI TERASAWA/A-GIRL RIGHTS (C)EXCITE(C)隆慶一郎・原哲夫・麻生未央／NSP 1990　版権許諾証YMD-225 (C)Newgin(C)2012 INOKI GENOME FEDERATION.ビッグバン・ベイダー甲冑デザイン (C)永井豪／ダイナミック企画 (C)HEIWA(C)SANKYO(C)TNX Inc. (C)UP-FRONT AGENCY Co.,Ltd. (C)J.P ROOM Inc. (C)UP-FRONT WORKS CO.,Ltd. (C)FUJISYOJI(C)東映 (C)EXCITE(C)武論尊・池上遼一／小学館ビッグコミックスペリオール (C)SANKYO(C)OLIMPIA