ブックタイトル20121214-1210デジタル保存版

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概要

20121214-1210デジタル保存版

●2012年11月期本稿では、株価動向全般について概観した後、パチンコ業界関連株から編集部が任意に選んだ銘柄の株価動向についてまとめる。今回の調査対象期間は11月1日から11月30日までである。※※※11月には6日に米国で大統領選挙、8日からは中国で中国共産党大会があり、さらに日本においても野田総理が16日に衆議院を解散しており、各国の政局に大きな動きが見られた月となった。11月1日の日経平均の寄り付きは、前日終値より3.42円高い8931.71円から始まり、2日の終値では9051.22円と9000円を突破。しかしながら、米大統領選の様子見などもあって、それ以降の株価は続落となった。オバマ氏の再選が決まった後も、大型減税政策のいわゆる「ブッシュ減税」が本年12月で期限切れとなり、2013年1月から強制的な予算削減が実施されるという「財政の崖」問題が立ちはだかっている。また、中国の党大会においても想定の範疇に収まると見込まれ、さらに欧州ではギリシャ再建問題があるなど、好感を持てる要素がほとんど見られず、13日まで本年4月以来の7日連続の続落となり、終値は8661.05円まで減少した。翌日14日は前日よりも3.68円高く、小幅ながら反発を見せたが、7日続落の後の自律反発としては弱すぎると思われていた。だが、この日の党首討論で野田首相が衆議院解散を明言したことから風向きは一変。翌15日の終値は前日比164.99円高の8829.72円に、さらに16.19日の両日も含めた3日連続で100円以上の大幅続伸となり、18日の終値は9153.20円と、9月19日以来の高値となった。この高値傾向には、自民党の安倍総裁が講演でデフレ脱却に向けたインフレターゲットの設定と無制限の金融緩和などに言及しており、来るべき自民党政権への期待感が高まったためだと思われる。20日のユーロ圏財務相会合ではギリシアへの融資の結論が延期になったことから反落したものの、11月27日終値は9423.30円と、4月27日以来の高値となった。28日に前日比114・95円安まで大幅反落したものの、月末30日の終値では9446.01円と、11月の寄り付きと比較すると514.3円高となっている。だがこの高値は、自民党が政権奪取しさらなる金融緩和を行うことを前提に進んだため、12月16日の総選挙の結果によっては、急落する可能性もある。掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2012 Vision Search Inc. All Rights Reserved.