ブックタイトル20121214-1210デジタル保存版

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概要

20121214-1210デジタル保存版

1階がパチンコ620台(うち1円パチンコ120台)と5円パチスロ120台の『123+N東雲店』、2階が20円パチスロ313台の『スロット123+N東雲店』となっており、総台数では1053台となる。2階部分の床の広さは1階の一部分しかなく、そのぶん吹き抜けになっているため、メインエントランス入ってすぐの高い天井が開放感を印象づける。1階は白、2階は赤を基調としており、各種の設備機器には最新のものが用いられていた。特にパチスロフロアではゆったりとした島配置となっており、またパチンコフロアの中央通路は積み上げられた玉箱をディスプレイできるように広く確保されている。※※※延田グループが東京初出店の場所に選んだ東雲エリアは、江東区にいくつもある人工の埋立地のひとつである。東京臨海高速鉄道りんかい線の東雲駅から徒歩15分くらいの距離にあり、東京都の再開発促進区として高層ビルや高層マンションが建設されつつあるエリアである。すぐ北側にはイオン東雲ショッピングセンターがあるが、埋立地であるために生活感に乏しいエリアであると感じられた。近隣の埋立地である豊洲や辰巳などとは運河で隔てられており、それらをつなぐ橋は自動車での移動を念頭においてデザインされているため、東京23区内とはいえ自動車商圏となっている。右下の表は、同店のグランドオープンからちょうど1週間が経過した12月7日金曜日午後に実施した稼働調査の結果を示している。※※※▼約2割設置の低貸玉コーナーが店舗の全体稼働を下げる稼働調査の結果を見ると、4円パチンコの稼働率が98.6%と、ほぼ満席となっており、グランドオープン当時の熱気をそのまま保持していた。20円パチスロは、グランドオープンにあたって各メーカーとの付き合いから、市場から低い評価をすでに突きつけられている機種も設置せざるを得なかったのか、機種により空席の多いコーナーが一部に生まれていた。目だっていたのが、低貸玉コーナーの空席である。1円パチンコの稼働率は36.7%、5円パチスロでは19.2%となっており、設置台数全体の22.8%を占める低貸玉コーナーが、店舗の全体稼働率を押し下げる結果となっていた。中央区の月島まで含めて、かなり広めに実施した周辺店舗の調査結果でも、パチンコ、パチスロともに、そもそも低貸玉コーナーのシェアは全体で17.4%に過ぎず、稼働率でも通常貸玉の半分程度にとどまっている。商圏全体が通常貸玉をメインとする市場であるのに加え、市場の平均値以上の低貸玉コーナーを設置しているために、調査時点では低い数値となっている。だが今後、グランドオープンの稼働が落ち着いて、遠方からの客より地元客が主体となったとき、エリア最大級の低貸玉コーナーが同店の大きな強みとなる可能性がある。遊技機全台に携帯充電器、空気清浄機ナノイー、分煙ボードを設置し、島には足下を空洞化して空間を確保した設備を採用。低貸玉コーナーだけでなく、荷物を置く棚を備え、レッドカーペットを敷き詰めたパチンコ20台の「プレミアムクラス」を設けており、店内に“濃淡”を付け飽きさせないようにする工夫が見られる。これらの充実した設備や施策は、遠方からの客をも誘引するのに十分な効果を発揮するのではないか。(坂)掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2012 Vision Search Inc. All Rights Reserved.