ブックタイトル20121109-1105デジタル保存版

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概要

20121109-1105デジタル保存版

富士市内におけるパチンコホール激戦区のひとつが、富士市を基点にして、富士山の西側をまわりこんで山梨県につづく国道139号線の沿道である。静岡県駿河地方を東日本における重要な“拠点エリア”として固めてきたマルハンの『マルハン鷹岡店』、静岡県内の31店舗をはじめ、神奈川県に3店舗、東京都に1店舗を展開するコンコルドグループの『コンコルド富士店』、そして静岡県内の32店舗と山梨県内の7店舗に加えて長野県への進出を果たしたABCの『ABC富士弥生通り店』の3店舗が揃っているのだ。またこのエリアでは、同市内に本社を置く地元企業の東亜産業グループ(富士市内4店舗、焼津市内1店舗)の『FUJIMI鷹岡店』、『FUJIMI富士インター店』と、宝楽(富士市5店舗)の『タカラ本市場店』が営業している。※※※▼『ABC』、『マルハン』、『コンコルド』が稼働率上位を占める稼働率で上位の3店舗を占めたのは、富士市のローカル企業以外のホール企業であった。『ABC富士弥生通り店』の稼働率が50.3%と頭一つ抜け出しており、『マルハン鷹岡店』が46.4%でそれにつづいた。『コンコルド富士店』は稼働率では28.6%と高いとは言えないが、1000台を超える設置台数であることを考えると、集客力としては決して低くない。一方、ローカル企業の系列店は苦戦を強いられていた。『FUJIMI鷹岡店』と、同グループの本店に位置づけられている『FUJIMI富士インター店』はともに、稼働率が15%程度。『~鷹岡店』では、低貸玉の稼働率こそ43.4%と健闘していたが、通常貸玉ではほとんど集客できていなかった。また『タカラ本市場店』は、調査店舗中唯一の低貸玉専門店であったのだが、店舗稼働率9.6%と、十分に訴求できていない。※※※▼地元企業の強みを活かす施策はどこに?高い集客力を示していた『ABC』、『マルハン』、『コンコルド』の間には、具体的な店舗の運用において大きな優劣を見つけることはできなかった。いずれの店舗でも、通路幅を広く取り天井を高くすることにより開放感を演出しており、スタッフの接客スタイルでも甲乙付けがたく、どの店舗も好印象。また全金種が等価交換であったことから、調整や設定では目だった差別化を図っていないように感じた。これらの店舗が採る運営スタイルが富士市においても、ユーザーからの広汎な支持を集めることに成功していることは明らかである。多くのホールチェーンが「地元密着営業」、「地域密着営業」を謳う時代となっている。だが、地元に本社を置くホール企業こそが、それを謳うにふさわしいはず。地元ホール企業ならではの強みを活かすことのできる施策がどこかにあると信じたい。(坂)掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2012 Vision Search Inc. All Rights Reserved.