ブックタイトル20120810-0806デジタル保存版

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概要

20120810-0806デジタル保存版

がんばる商店街七十七選▼寂れてしまった商店街。もっとも賑やかだった明治~昭和30年代頃の賑わいを取り戻すべく町並みを再現し回復に努めた。そして今では地としてみごと商店街に活気が戻ったこれらの活動は「がんばる商店街七十七選て経済産業大臣より感謝状が贈られた▼豊後高田「昭和ごし方過大分県の観光地に、豊後高田市の「昭和がある。1965年に全線廃止された宇佐参宮線の駅前商店街が、商店街の栄えた昭和30年代の建物が多く残っていることを逆手にとって2001年にはじめた「まちおこし」である。昭和30年代のイメージの外観に戻す店舗を増やすことによって観光地としての魅力を高めた。これまで、「まちおこし」と言えば、商店街の再生とほぼ同義語となっており、商店街に特権的な地位が与えられてきた。だが社会学者の新雅史は『商店街はなぜ滅びるのか』において、商店街は、昭和30年代に余剰労働力を工場と分散して吸収することを期待されて生まれた「極めて近代的な存在」であるという、斬新な視点を提示した。商店街の「特権」は明治の近代化にまで遡れるのではなく、戦後からバブル崩壊までつづいた自民党による保護政策の結果であるという。商店街は歴史的役割を終えただけであり、特権的に活性化なされなくてはならない理由は存在しない。豊後高田の商店街は、退職後に時間と金を持て余す団塊の世代向けのノスタルジックな観光地として、その余命を過ごしている(平)掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2012 Vision Search Inc. All Rights Reserved.