ブックタイトル20120810-0806デジタル保存版

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概要

20120810-0806デジタル保存版

他の九州各県と比べ福岡は、イベントや広告に関する規制が比較的早い時期より徹底されていた。また「一物一価」については、福岡では本年5月から6月にかけて、特にパチンコの通常貸玉で低交換率を採用していたホールの「等価化」が進んだ。もともとひとつのホールに貸玉料がひとつに限定されていた経緯もあり、守りやすい素地があったことも影響しただろう。当然ながら「一物一価」が遵守されれば、通常貸玉と低貸玉の併設ホールでは低貸玉の「等価化」も行われることになる。ただ低貸玉専門店では「等価化」に踏み切っていないホールも多く、例えば5円パチスロで40枚交換と、貸玉料の半分の交換率という極端な設定も見られる。※※※「一物一価」の徹底と通常貸玉の「等価化」の流れは、併設ホールにおける低貸玉コーナーの比率を抑制する作用をもたらす。併設ホールが等価交換の低貸玉でも利益を確保しようと酷い調整にすれば、主力の通常貸玉の客離れまで惹起するおそれがあるために、低貸玉コーナーでの採算性をあきらめざるを得ず、一定比率以上を設置することは〝逆ざや〟の状態となりかねない。特に設定1以下の出玉率に落とすことのできないパチスロの低貸玉コーナー設置は抑制されることになる。来店客には「言えない」としていたが、本稿の掲載表にある通常貸玉を営業の主体とするホールのほとんどが、すでに「一物一価」「等価交換」となっている。これらのホールでは1円パチンココーナーは2コーナー前後に抑えられており、唯一例外的な『Eスペース福岡本店』をのぞけば、全体の半分やそれ以上が低貸玉というホールは見られない。また5円パチスロを通常貸玉と併設するホールは皆無である。そして低貸玉専門店では、通常貸玉のホールではあり得ない低交換率とし、交換比率の差額や一般景品から利益を確保している。※※※この構図が破綻するのはおそらく、低貸玉専門店においても「等価交換」が徹底されたときとなるだろう。その結果、低貸玉が底上げしていたライトユーザーを中心とする遊技人口の減少は避けられなくなる。特に5円パチスロが救い上げる若年層のファンを失うことは、覚悟しなくてはならない。(平)■パチンコ&パチスロ設置台数構成比■パチンコ&パチスロ集客構成比掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2012 Vision Search Inc. All Rights Reserved.