ブックタイトル20120727-0723デジタル保存版

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概要

20120727-0723デジタル保存版

▼旭山動物園の見所は「手作り看板」にありエリア調査では、本紙とあわせて発行している兄弟紙「日刊遊技情報デジタル版」の、主に表紙に写真を使用するために、パチンコホールだけでなく、エリアを代表する観光地をまわることがある。今回あらためて実感したことは、北海道には観光地がそう多くないということだ。特に札幌市には、これといった観光地が見あたらない。有名な時計台は、札幌中心市街地のビルの谷間にあり、ビルとの対比で小さく見えてしまうことから「日本三大がっかり名所」のひとつに数えられているくらいであるし、スキーなどのウィンタースポーツに興味がなく雪まつりの時期でもなければ、札幌滞在中のスケジュールを埋めるのに苦労する。観光客の多くは、札幌から小樽や旭川旭山動物園へと足を伸ばす。旭川の旭山動物園は、これまでの動物園にあったような、動物のの姿かたちを見せる「形態展示」ではなく、動物の行動や生活を見せることに主眼を置いた「行動展示」により一躍注目を集め、北海道有数の観光地となった。オンシーズンには、人気のぺんぎん館、あざらし館、ほっきょくぐま館では入館まで長蛇の列に辛抱強く並ぶことを覚悟しなくてはならないほどの混雑ぶりとなる。※※※同園の成功については、『未来のスケッチ経営で大切なことは旭山動物園にぜんぶある』をはじめ、前園長自身による『マネジメントは動物園に学べ』など、すでに何冊もの本が出版されている。実際に来園して、ホールにとって参考になると感じたのは、「手作り看板」である。各館への入口や出口を示す看板をはじめ、飼育展示係の職員がスペースいっぱいにびっしりと動物にまつわる解説やメッセージを書き込んだものまで、園内の至る所で目にすることができる。看板には、手作りの素朴な温かさと、手書きの文字による真摯さ(伝えたいという思い)がある。「手作り看板」のほかに同園が来園者を惹きつけているものには、飼育展示係りによる「もぐもぐタイム」と「なるほどガイド(ワンポイントガイド)」がある。「もぐもぐタイム」とは、動物の特徴がもっとも表れる食事の様子を、飼育展示係の説明を聞きながら観察するというものである。「手作り看板」にせよ「もぐもぐタイム」にせよ、来園者の胸を打つのは、飼育展示係の伝えたいという熱意や想いであり、飼育展示係個人から来園者一人ひとりへと個人的に発せられたメッセージの内容である。掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2012 Vision Search Inc. All Rights Reserved.