ブックタイトル20120727-0723デジタル保存版

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20120727-0723デジタル保存版

●エリアレポート大阪・堺市南区とその周辺全国的に低貸玉営業を主体とするホールが増えている。一物一価の徹底が遅れ、交換率が等価交換とはならない大阪府の南部には、特徴的なホールが見られる。凋落した日本経済の物価水準に見合うものとして、低貸玉営業主体のホールづくりを自ら積極的に選択したホールは、どちらかと言えば少数派であり、地域一番店が通常貸玉の遊技客を独占したために余儀なく低貸玉を主体とせざるを得なかったホールが多数派である。だがそのような消極姿勢は、来店客にしばしばすぐ看破される。低貸玉でも高稼働を得ている店舗からは、この分野で地域一番店になるという意志と、そのための緻密な戦略を感じとることができる。本稿では、堺市南区を中心とする丘陵地に点在する低貸玉営業を主体とするホールを採りあげる。以下、特に5円パチスロコーナーにおいて特徴的な施策を実行する3つのホールを紹介する。編集部による稼働調査は、7月17日火曜日午後に行われた。【ハイパーアサヒライト館】『ハイパーアサヒライト館』調査対象店舗中、もっとも店舗稼働率が高かったのは、『ハイパーアサヒライト館』である。低貸玉専門店であるのは、同店と『しゃとる楽遊館本店』の2店舗のみ。『しゃとる』が通常貸玉で営業していた店舗をそのまま全館低貸玉営業にシフトしたのだろうと感じさせるのに対して、『ハイパーアサヒ』では、2009年12月のオープン時より、低貸玉営業専門店としてデザインされていた。アサヒグループでは、『ハイパーアサヒ』のオープン以降、既存店の屋号を『~MAX』あるいは『~ライト館』が付くものに改め、その営業スタイルを“マックス”と“ライト”という両極のどちらかへと割り振っている。通常営業主体の店舗から、徐々に低貸玉営業のシェアを上昇させて、なし崩し的に低貸玉営業が主体となるという営業形態の移行は、ホールも、移行過程をつぶさに見てきた遊技客も、「転落した」というマイナスのイメージを抱きかねない。『ハイパーアサヒ』成功の要因は、比較的早い段階で、低貸玉専門店としてシェアを確立するという決断を下した点にあったのだろう。店内で強調されていたのは、低貸玉営業の「地域最大級専門店」であることだ。「ゴージャス5スロ」という装飾を掲げる5円パチスロコーナーには、18台からなる「北斗の拳世紀末救世主伝説」の列が「北斗愛」の立て看板とともに設けられており、特に特別視していることをアピールしていた。掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2012 Vision Search Inc. All Rights Reserved.