ブックタイトル20120727-0723デジタル保存版

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概要

20120727-0723デジタル保存版

■リサーチ店の状況●東京都台東区内に立地する併設店。パチスロの設置台数は、約270台。等価交換。●リサーチ対象機種は、導入4日目で3台を設置。リサーチ対象とした3台における入れ替わりは発生しなかった。リサーチ終了時点でのパチスロ全体の客付きは39.7%。■総評▼同機のARTはセットタイプ。ART中のレア役の当選でセット数上乗せ抽選が行われる。ART終了後には50ゲームの引き戻しゾーンに移行。引き戻しゾーンはパチンコ版のSTゲームに相当しており、最初の5ゲーム間が特に、引き戻しの期待度が高い。これらのゲーム性は、パチンコで高い運用実績を持つ「CRパトラッシュ」シリーズのスペックおよび演出をパチスロで再現したもの。マックスタイプがメインスペックとなっていたパチンコ版に合わせ、パチスロ版にも相応の高い射倖性が付与されている。ART中の純増枚数を約2.4枚としたことにより、ARTセットの上乗せがつづいた場合の出玉性能は非常に高くなると期待してよいだろう。▼リサーチ結果では、比較的多くのART初当りが出現した。ARTの当選契機には、数種類存在する各モードのゲーム数解除のほか、レア役当選による抽選解除、天井到達などがある。ゲーム数解除では、ゾロ目のゲーム数において解除期待度が高い。これに合わせておよそ100ゲームに一度の割合でチャンスゾーン(CZ)の「ロックオンタイム」に移行する。疑似連演出発展からリーチとなってドット図柄が揃えば、ART当選となる。▼リサーチ終了時の差玉は、リサーチ3台中1台がマイナス。高射倖性タイプにしては大人しめの出玉推移を示した。その要因の一つは8192分の1で発生するプレミアム役がリサーチ中には発生しなかったためである。これが発生していればもう少し多くの差玉を記録しただろう。▼演出は、パチンコ版と同様に、「ドット」による定番のアクションが展開されるというもの。擬似連も比較的高い頻度で発生していた。従って、雰囲気としてはパチンコ版に酷似しているのだが、パチンコ版よりも単調に感じられた。どちらかと言えば、パチスロ版オリジナルの演出である「6択チャンス」(=レバーオン時に発生し、押し順6択を正解させれば「赤7」が揃ってARTに当選する演出)の方が、演出的に優れていると感じた。パチンコの演出やゲーム性をパチスロに移植するには限界があるように思われる。▼結論としては、長期稼働の可能性は低いと言わざるを得ない。過去の実績を見ても、非液晶機のART機でヒットした機種は皆無である。いかにパチンコで実績の高い「パトラッシュ」シリーズと言えども、ART機のコーナーにパチンコファンがどっと押し寄せでもしない限り、本機が集客力を発揮するのは難しそうだ。リサーチ時に特に感じたことは、各演出の作り込みの浅さである。特にCZ中の単調さはフォローする余地が無い。内部的にART非当選であったときのドット演出のパターン数が乏しく、CZの最後までドキドキ感を持続させることができなかったのだ。このこと以外の点でも、肝心のパチンコ版のヒット要因を、本機は継承できていないと感じた。(木)(c)SANKYO●ボーナス非搭載のARTタイプ。押し順ART「PATRUSH」の1セットあたりのゲーム数は、140ゲーム、70ゲーム、20ゲームのいずれか。1ゲームあたりの純増枚数は2.4枚。ART中には設定差無し。ARTへの突入契機の比率は、ゲーム数解除51%、自力6択チャンス25%、レア小役15%、直撃9%。ART終了後には、ゲーム数テーブル解除の期待度が高い50ゲームの「チャンスタイム」(5ゲーム間の「WARNINGゾーン」を含む)に移行する。掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2012 Vision Search Inc. All Rights Reserved.