ブックタイトル20120727-0723デジタル保存版

ページ
22/62

このページは 20120727-0723デジタル保存版 の電子ブックに掲載されている22ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

20120727-0723デジタル保存版

●エリアレポート京都市伏見区下鳥羽~大手筋通▼巨椋池干拓地に広がる工場と住宅地の混在エリア~伏見区京都盆地の風景は、京都駅を境に一変する。北の、京都タワーのある烏丸口側に、寺社や町屋の多い、観光客の訪れる京都はある。反対側となる南の、『キョーイチ京都駅前店』のある八条口側には、任天堂や京セラといった、京都を代表する“ものづくり企業”の工場や、名神高速の京都南インターチェンジを中心とした物流拠点がある。京都盆地の北側にはすぐ、丹波や若狭と隔てる周山や比叡の山々が迫っているが、昔に巨椋池のあった南側は、その埋立地が拡がって開けており、京阪線や近鉄線の沿線を中心に工場と住宅街の混在するエリアとなっている。観光地ではない京都は、主に京都駅以南にひろがっているのである。※※※巨椋池の東側にあった伏見城の城下町を中心に発展した伏見区は、独立した小さなひとつの盆地によって構成される山科区とともに、京都盆地の外縁にあり、他の京都市の区とは異なる性格を持っている。伏見の町は、淀川によって摂津・大阪とつながる京都の外港であり、古来から京都の物流の拠点であった。また江戸時代における京都の最大の特産品だった伏見の清酒は、江戸をはじめ全国に出荷されていた。つまり歴史を通じて伏見は、京都の物流と製造の拠点でありつづけた。戦後は、交通事情の良さと、市内でも比較的安い地価から、伏見区はベッドタウンとしても発展し、京都市内の11区のなかでは最大の人口を擁するまでになっている。※写真は、伏見旧市街地の伝統的な路地掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2012 Vision Search Inc. All Rights Reserved.