ブックタイトル20120727-0723デジタル保存版

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概要

20120727-0723デジタル保存版

▼2円パチスロを“来店動機”として戦略的に位置づけた『オータ川島店』『オータ川島店』では昨年まで、メインの1階ではなく、2階のやや奥まった一画が5円パチスロのコーナーであった。パチスロの低貸コーナーを5円パチスロから2円パチスロに変更し80台に増台した本年6月のリニューアルにおいて、2階だけでなく1階の入口付近も2円パチスロコーナーとしている。2円パチスロを店舗への来店動機として位置づけている方針変更があったことがうかがえるレイアウトの変更である。この変更は奏功し、調査時における2円パチスロの稼働率は、ほぼ満席の93.8%となっていた。同店では、2円パチスロを“とことん遊びつくす”ものと定義。2円パチスロの存在を、店内外の装飾物でも大きくアピールし、軽視するどころかむしろ、ホールとして注力していることを伝えていた。その結果、収益性は低いかもしれないが、ホールに活気をもたらす効果を挙げている。▼2円パチスロ導入だけでは、集客の決め手とはならない『オータ川島店』の賑わいとは対照的に、周辺の競合ホールの低貸パチスロコーナーに遊技客の姿は少なかった。これらのホールの低貸パチスロは、古い機種のみで構成されていたわけではなく、最新台こそないとしても「モンスターハンター」や「押忍!番長2」、「北斗の拳世紀末救世主伝説」などといったARTの主力機が並んでいた。それでも“来店動機”とは機能しておらず、閑散とした印象を強調する効果しか果たしていなかった。あらためて言うまでもなく、調整に恣意性のあるパチンコとは違い、パチスロの設定はホールが変わっても変わることはない。それでもホールにより差が出るのは、ホールの低貸パチスロに対する扱い方の違いによってではないだろうか。『オータ』では、チェーン各店ともに2円パチスロ重視を打ち出しており、その本部の施策が遊技客にも伝わったのではないかと思われる。(士)掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2012 Vision Search Inc. All Rights Reserved.