ブックタイトル20120615-0611デジタル保存版

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20120615-0611デジタル保存版

●エリアレポート『キング観光鳥羽店』R EPORTA R E A R E P O R T 2012年06月11日(月曜日)2/13~オープン1カ月ですでに頭打ちの稼働状況三重・鳥羽市・伊勢市三重県、愛知県および和歌山県でチェーン展開するキング観光(本社・三重県桑名市)は4月26日、三重県鳥羽市に『キング観光鳥羽店』をグランドオープンさせた。鳥羽市内のパチンコホールとしては、2店舗目。市内唯一のホールだった『k.stage』はしばらくの期間、休業していたが、5月31日にリニューアルを終え1円パチンコ専門店としてオープンしている。また、鳥羽市に隣接する伊勢市において、関西や山陰でホールを展開する晋陽グループ(TENICHIグループ、本社・大阪市浪速区)が4月25日、元『スーパーマン伊勢店』跡地に『TENICHI伊勢店』をグランドオープンさせた。編集部では、新店2店舗とその周辺店舗を対象とした稼働調査を、6月1日に実施した。※※※【鳥羽市】三重県の南東部に位置する志摩地方の鳥羽市は、市域の全体が伊勢志摩国立公園に指定されており、観光業が盛んである。人口は約2万1000人で、近年は減少傾向がつづいている。▼『キング観光鳥羽店』~オープン1カ月ですでに頭打ちの稼働状況調査時の『キング観光鳥羽店』の店舗稼働率は32.0%。グランドオープンからおよそ1カ月しか経過していない時期であることを鑑みると厳しい状況であると判断せざるを得ない。島端には、「12時オープン」、「17時オープン」といった時間打ちのコーナーが用意されていたが、1円バラエティ以外の集客は思わしくなく、時差オープンのコーナーでも空席は埋まっていない。競合する『k.stage』は、全台18時からのオープン。ただ、半分程度の島が閉鎖された減台リニューアルとなっていた。調査日はリニューアルオープンの翌日となっていたのであるが、今後の稼働に大きな不安を残す状況であった。【伊勢市】伊勢市の市街地は伊勢神宮の門前町から発展してきた。鳥羽市と同様に、多くの観光客が訪れる観光都市である。人口は約13万人となっているが、同市でも近年にはゆるやかな減少傾向にある。▼『TENICHI伊勢店』~ピンクを全面に押し出すデザインで居抜きのイメージを払拭調査時の『TENICHI伊勢店』の店舗稼働率は21.3%。こちらもグランドオープンからまだ約1カ月しか経過していないことを踏まえると厳しい集客状況である。店舗の外装は、白とピンクのストライプによって華やかに装飾されており、店舗入口にはピンクの薔薇が飾られるなど、女性客へのアピールを意識しているようであった。『スーパーマン伊勢店』からの居抜き出店であるが、いい意味で既存のイメージを払拭する効果を持つデザインとなっている。店舗の構造は、パチンコとパチスロを別棟として、中央の外通路により行き来するようになっていた。また、4円パチンコの装飾物をピンク、1円パチンコをグリーンで統一して視覚的にわかりやすくなっていたが、稼働率を押し上げるまでには至っていなかった。※※※▼コーナーオープンの有用性を疑う調査店舗では、『ダイナム御薗店』がトップの店舗稼働率となった。2番手は、1円パチンコ専門店の『RALLY伊勢店』。このエリアの特徴として、ほとんどの店が時間指定のコーナーオープンを実施していることを挙げられるが、稼働率上位の2店舗ではいずれも通常営業を維持していた。とある店舗の17時コーナーオープンに立ち会った。見るからにガラの悪そうな連中が、オープンと同時に1台おきに席に着いた。後から来た客は、その雰囲気の悪さから、わざわざそのコーナーに座ろうとはしなかった。『ダイナム御薗店』のキャッチフレーズがおもしろい。「ダイナムは、毎朝9時開店。当店は変則的な全館時間開店は実施しません。[中略]営業時間は“お客様との約束”。それがダイナムの顧客主義のひとつです。」(宏)▼三重県鳥羽市・伊勢市周辺主要店舗の稼働状況掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2012 Vision Search Inc. All Rights Reserved.