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20120615-0611デジタル保存版

●エリアレポートR EPORTA R E A R E P O R T 2012年06月12日(火曜日)2/13“落下傘降下”させた『メガガイア土山店』成功の余波か兵庫・加古川兵庫県明石市に本社を置くタツミコーポレーションは、展開するホールの屋号をこれまでの『ガイア』および『ガイアアリーナ(ARENA)』から、『ミクちゃんガイア』および『ミクちゃん(ガイア)アリーナ(ARENA)』へと変更した。屋号変更に伴う「グランドリニューアルオープン」を、昨年12月の『ミクちゃんアリーナ東大阪店』を皮切りに順次すすめ、6月1日には兵庫県内の店舗において一斉に実▼加古川市内『ミクちゃんガイア』および『メガガイア』と、その周辺主要店舗の稼働状況施した。すこし長くなるが、屋号変更に至る背景をまとめておきたい。※※※加古川市を中心に拡がる東播地方から、旧国名で言えば摂津に含まれ現在では阪神地方に含める神戸市・尼崎市までにかけてのエリアに、全24店舗のうち21店舗を集中して展開している。頭に翼を付けた天使の「ミクちゃん」は、以前より使われていた同社のコーポレートキャラクターである。ただこのエリアで『ガイア』と言えば、「ミクちゃん」をあえて付けずともタツミコーポレーションの『ガイア』を指していた。東京に本社を置くナショナルチェーンの『ガイア』がこのエリアになかったわけではないのだが、その『ガイア三宮店』は本年に入って閉店してしまっている。営業しているときでも、国道2号線沿いに並ぶ店舗のなかでは、駅にもっとも近い立地にあるにもかかわらず、以前であれば『Taiyo三宮店』、最近であれば『アクセス三宮』といった“地域一番店”と比べて、エリア内での存在感はかなり希薄であった。環境を大きく変化させたのが、昨年12月に加古川市内でオープンした『メガガイア土山店』であった。※※※ナショナルチェーンのガイアによる、これまでの“第2ブランド戦略”は、成功していたとは言い難い。だが昨年4月に宮崎市内で“最新ガイアモデル店舗”1号店として出店した『メガガイア宮崎駅前店』が成功。『メガガイア土山店』は“最新ガイアモデル店舗”2号店である。高い水準の接客姿勢の徹底や最新設備の導入、エコへの配慮に加え、全国の二百数十店舗の“総力結集”を謳うことにより、“最新ガイアモデル店舗”は成功を収めていると分析することができる。ガイアは同じ『ガイア』という屋号の店舗を展開するホール企業の本拠地に虎の子の“第2ブランド”を、いわば落下傘降下させた。同店は、オープンから半年以上が経過した今回の調査時点でも高い集客力を保っている。そしてこのほど、タツミコーポレーションの『ガイア』は、『ミクちゃんガイア』として、リニューアルグランドオープンするに至ったのである。※※※▼「サンキュー」と「ミク」~広告宣伝規制の徹底はこれから『ミクちゃんガイア』のリニューアルは、ほとんどの店舗で一部装飾物の変更というレベルにとどまっている。“仕切り直し”といった意味合いが強いように感じた。兵庫県のこのエリアでは、伝統的にイベントが盛んであった。『メガガイア』では、店内のさまざまな装飾物で「ThankYou!(サンキュー)」をアピール。「3」と「9」の付く日には「義援金チャリティー」を実施。また『メガガイア』ブランドの店舗には、「3つのやくそく・9つのこだわり」があるとして、ここでも「3」と「9」にこだわっている。一方の『ミクちゃんガイア』であるが、「ミクちゃん」の名前から「3」と「9」を連想するのは容易である。そして例えば、6月9日には「ミクちゃん感謝日」として「ミクコーヒー」を販売すると告知されていた。今後、兵庫県内においても、広告宣伝規制が徹底されることは避けられないと予測される。その徹底後の両ブランドによるシェア争いは、いまとは異なる表れ方で展開されることになるだろう。(平)掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2012 Vision Search Inc. All Rights Reserved.