ブックタイトル20120615-0611デジタル保存版

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20120615-0611デジタル保存版

●エリアレポートR EPORTA R E A R E P O R T 2012年06月15日(金曜日)2/12設備導入アピールより“賑わい感”“出玉感”演出が優先福島・白河市~西郷村JR白河駅白河市は、福島県中通り地方の最南端にあり、栃木県と境を接する。市内には、奥州に通じる関所として古来より歌に詠まれてきた「白河の関」跡地が、国の史跡に指定され残る。江戸時代には、譜代大名が治めた白河藩・小峰城の城下町は、福島県域で会津若松城下に次ぐ規模であったと言われている。現在では、市内のパチンコホールの多くが国道289号線沿線に立地していることからもわかるように、商業活動は郊外のロードサイド型の大型店舗へと移行している。とはいえ昨年6月には、白河駅前に国の支援を受け城下町らしい外観の商業施設「楽蔵(らくら)」がオープンしており、再活性化させようとする動きが見られる。同施設内の資料館「白河見聞館」では、来年の大河ドラマ「八重の桜」にも登場することが見込まれる戊辰戦争時の「白河口の戦い」に焦点をあてた展示を行っていた。同県の浜通り地方や、あるいは中通り地方のなかでも放射線量の高い福島市や郡山市と違って白河市と、同市に隣接する西郷村では、住友ゴム工業や白河オリンパスといった大規模な工場が撤退することなくとどまっていることが、震災後の市経済の落ち込みに歯止めをかけているものと思われる。昨年9月には、ヤフーの新白河データセンターの工事が始まり、本年9月の完成を予定する。編集部による白河市および西郷村の主要店舗を対象とした稼働調査は、6月9日土曜日の正午前後に実施された。※※※通常貸しを含め高い店舗稼働率を示していたのは、地元・福島県企業であるダイエー(本社・会津若松市)の『ダイエー白河店』、同じく県内企業であるアラジン(本社・郡山市)の『アラジン白河店』、そしてナショナルチェーン・ダイナムの『ダイナム白河店』、『ダイナム白河西郷店』の4店舗となっていた。これらの店舗の交換率はすべて等価交換。またパチンコでは低貸玉を含めすべて箱積みとなっており、出玉感が強調されていた。また、各台計数機や空気清浄機を導入して快適な遊技環境をアピールすることよりも、遊技機をやや詰め込み気味にすることにより得られる“賑わい感”や出玉を通路に並べることからくる“出玉感”の演出が優先されていると感じた。『アラジン』のグランドオープンは2008年と、比較的最近であるが、幹線国道から1本入ったところにあるために駐車場への出入りが容易であるという車でのアクセスの良さもあってか、高い支持を受けていた。店内の装飾物では「地域1番店を目指します!」と宣言していた。『ダイエー』ではちょうど必勝本ライターのヒラヤマンが来店中で、サインと記念撮影に長い列ができていた。ダイエーでは「スマイルライター」という自社のライター陣を組織し、自店を巡回させている。ライターの来店は稼働アップに効果を挙げているようである。(平)▼福島県白河市~西郷村主要店舗の稼働状況掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2012 Vision Search Inc. All Rights Reserved.