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概要

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●エリアレポートR EPORT愛知県、岐阜県、三重県の東海３県にチェーン展開する大松ラッキーグループ（大松、本社・名古屋市東区）は４月２６日、愛知県弥富市に１２店舗目となる『ラッキープラザ弥富店』をグランドオープンさせた。設置台数は、パチンコ５６０台、パチスロ４４６台の計１００６台。近隣エリアでは最大規模の設置台数となる。１円パチンコなどの低貸営業を一切導入していないという特徴をもつ。編集部では、オープンから約３週間後の５月１８日、『ラッキープラザ弥富店』とその周辺店舗を対象とする稼働調査を実施した。※※※弥富市は、愛知県の西南部に位置しており、木曽川を挟んで三重県と隣接する。名古屋市内からは、国道１号線（東海道）や国道２３号線（名四国道）で結ばれているために車でのアクセスが▼『ラッキープラザ弥富店』とその周辺主要店舗の稼働状況A R E A R E P O R T 2012年05月28日（月曜日）2/12『ラッキープラザ弥富店』オープン攻めの営業で挑む愛知・弥富市よく、ベッドタウンとして宅地開発が進んでいる。▼最新設備で訴求女性客への配慮もアピール調査時における『ラッキープラザ弥富店』の全体稼働率は３３.１％と、オープンから１カ月にも満たない時期としては、厳しい集客状況であると言える。同店は、大型ショッピングセンター「イオンタウン弥富」と隣接しており、外食店、家電量販店といったロードサイド型の店舗とともにショッピングモールを形成している。この立地環境から判断すると、土日・祝日の集客状況はまた違ったものとなっている可能性が高い。このことが、低貸営業を導入しない“攻めの営業”を採らせる要因となっているのだろう。外装は白を基調としたシンプルなもので、設置台数にちなんだ「ＩＭＰＡＣＴ１０００」のコピーがひときわ目立つ。またいわゆる“行列のできる”有名ラーメン店を４店舗まとめて誘致し、集客要素のひとつとしている。店内には、えんじ色の地に黄色の模様が入った絨毯が敷かれ、木目調の島設備と青系の照明を採用。高級感を感じさせる雰囲気となっていた。また、トイレには宇宙空間を思わせるようなデザインとし、非日常的な空間を提供する試みが見られた。店内のＰＯＰには電子化されたものが多く、デジタルサイネージを取り入れることでスッキリ見せることに成功している。パチスロコーナーには、各台計数システム「ファルコン・Ｘ」を導入し“東海地区初”をアピールしていた。ただ同コーナーの集客は、稼働率２５.１％と低調であり、パチスロの各台計数機という、業界にまだ馴染みの薄い新システムが、ファンからは敬遠されている可能性を否定できない。競合するパチスロ専門店『ＳＬＯＴグッドベル弥富店』に、稼働率では差をつけられていた。最新設備の導入のほかには、各機種が“県下最大級の設置台数”であることと、“女性に優しい”店舗であることが積極的にアピールされていた。女性専用の休憩室や隣接する託児所、冷蔵ロッカーの設置を店内では告知していた。▼好調な全席禁煙店舗『コンコルド８８０愛西日比野駅前店』調査店舗中ではパチスロ専門店『ＳＬＯＴグッドベル弥富店』が、全体稼働率５１.０％でトップとなった。同店では、「機種トーナメント戦」や「大当り回数ボード」を設置するなど、アナログ的な施策によって若年層の支持を集めており、店内では賑わい感の創出による居心地の良さを感じた。次いで全体稼働率が高かったのが、全席禁煙ホールの『コンコルド８８０愛西日比野駅前店』であった。全体稼働率４９.２％と、オープン以来の好調を維持している。他の周辺店舗は総じて低調な全体稼働を示しており、少なからず大型店舗進出の影響を受けている様子。『サンリツ蟹江』では店舗全体が養生され、大掛かりな改装の準備が進められていた。※※※▼手の内に残す低貸導入という切り札『ラッキープラザ弥富店』は、１００６台という大型店舗でありながら、１円パチンコなどの低貸営業を一切実施していない。言わば手の内に、稼働率改善のための切り札を残している格好だ。そのため、現状の稼働率だけで判断することは、まだ早計だと感じている。パチスロ各台計数機に馴染んでもらうことが課題となっており、店舗駐車場周りの歩道では整備が進行中の状態にあるなど、店舗が完成形にあるとは言えないようだ。低貸営業という切り札を、使うとすればいつ使うのか。慎重な判断が必要だと感じた。（宏）掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright（C）2012 Vision Search Inc. All Rights Reserved.