ブックタイトル20120210-0206デジタル保存版

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20120210-0206デジタル保存版

STOCK ANALYSIS 2012年02月08日(水曜日)4/8●2012年1月期藤商事、「リング」効果で1月期の“注目株”に本稿では、パチンコ業界関連株から編集部が任意に選んだ銘柄についての株価動向をお伝えする。今回の調査対象期間は1月4日から1月31日までである。※※※2012年が始まった。昨年12月最終売買日の日経平均8455円35銭円から、1月最終日には8802円51銭で取引を終えており、1月は約4%の上昇という結果となった。一般的に年初の1月期は、日経平均が上昇する月と言われている。1950年からの1月期だけで見ると上昇が45回、下降が18回となっており、上昇率は71.4%にも上る。平均上昇率でも12カ月の中でも1番である(『日経平均公式ガイドブック』)。国内にも新規参入の投資家が多いのだが、近年では12月に決算月を迎える海外投資家の影響が大きくなってきた。1月は軟調した状態からのスタートとなった。特に悪材料があったわけではなく、アメリカの11年12月雇用統計の発表を控えていたことや、円やユーロの停滞による買い控えの心理が働いていたためである。さらに祝日が重なっており、3連休前のポジション取りによる調整といった様子見の状態からのスタートとなった。アメリカ雇用統計の発表では、非農業部門雇用者数・失業率ともに、市場予想を大きく上回る好結果となった。失業率でも予想を上回る好結果となったことからも、景気回復の底堅さが現れている。これを受け一時的にドル高円安に振れた。13日には、4日以来の8500円台に反発。同日、中国株の下落があったが、日経平均への影響は少なかった。アメリカとヨーロッパの値動きに影響されて底打ち期待が高まるなか、日経平均のレンジ幅が小さくなり徐々に上昇。25日には8800円を超えた。2月期の株式優待権利を狙った個人投資の影響もあり、8800円台をキープして1月期を終えた。※※※パチンコ関連株では、まず「藤商事」が27日、2012年3月期第3四半期決算短信(非連結)を公表した。前年同四半期と比べて大幅な増益となった。また同日、2012年3月期通期個別業績予想を上方修正するとも公表している。修正理由では、昨年7月に発売(c)1998「リング」「らせん」制作委員会(c) FUJI SYOJIされた「CRリング呪いの7日間」シリーズが高い評価を受けたことによる追加受注があったことが強調された。同シリーズの販売予定は2万5000台から4万2000台と大幅に増加する見込みだ。このニュースにより、30日の売買高は1744株と大幅に増加し、業界関連株では1月期の注目株となった。23日にはゲンダイエージェンシーが一時1万円高の7万2600円とストップ高を記録した。結果的に7900円高の7万500円となった。同社は東日本大震災以降の広告宣伝自粛によって広告需要が減少したために、一時上場来安値まで下落したが、昨年7月に下方修正した3月通期業績に対する利益進捗率が91%から80%と目安の75%を上回り、さらに配当金の増配によって、買いが集まる結果となった。昨年から堅調な「ダイコク電機」、「マース」の島関連設備会社は両社ともに当月も堅調。月末には一段と上昇した。ただ投資家の“過熱感”を否定できないため、2月のさらなる上昇は期待できない。掲載内容の無断転載、転用禁止。内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。Copyright(C)2012 Vision Search Inc. All Rights Reserved.